今回は、投資界隈でよく耳にする「法則」について整理してみました。
有名な「72の法則」以外にも、知っておくと便利な目安がたくさんあります。現在積み立てを頑張っている方も、これからの出口戦略を考えている方も、ぜひ参考にしてみてください。
1. 資産を「増やす」ための法則
まずは、複利のパワーを実感できる計算式です。
- 72の法則(一括投資で元本が2倍):
72 ÷ 利回り(%) = 年数 - 114の法則(一括投資で元本が3倍):
114 ÷ 利回り(%) = 年数 - 126の法則(積立投資で資産が2倍):
126 ÷ 利回り(%) = 年数
この中でも72の法則は有名で、投資資産が2倍になる年数がわかる法則です
勘違いしている方も多いのですが、「72の法則」はいわゆる「一括投資」に対応すす数値で合って、新NISAつみたて枠の様に、コツコツ積み立てていく売位は、「126の法則」を使います。
*100万円の資金を年利周り5%で運用すると
72÷5=14.4 となるので、約14年半くらいかかります
一方で
*毎月10,000円を年利周り5%で運用すると
126÷5=25.2 となるので、約25年くらいかかることになります
この法則からはいろいろなことが分かります
安定した人気投資信託の「オールカントリー」ですが、直近5年間の年平均利回りは株高の影響もあり、19%程度と言われています
ここで72の法則を応用すると
*72÷19=3.7年となり、約3年8カ月で2倍になっていることが分かります
逆に、これからは年平均利回りは10%程度あるのではと予想すると
*72÷10=7.2となり、7年と少しで2倍になることが予想されます
また、利回りの大きなFANF+は2年間で2倍となりました
割り算を入れ替えて
*72÷2年=36% と計算することが出来て、FANG+のここ2年間の平均利回りは36%であったことが分かります
このように投資の法則からいろいろなことがわかってきます
その他にもいくつか法則があるので紹介します
2. インフレ対策と「価値」の法則
- 70の法則(現金の価値が半減する期間):
70 ÷ インフレ率(%) = 年数
もしインフレ率が年2%なら、約35年で現金の価値は半分になります。現金をそのまま銀行に置いておくことのリスクがよくわかりますね。
3. 出口戦略の法則
出口の取り崩しの法則では「4%ルール」が有名です
- 4%ルール:引退後、運用資産の4%以内で生活費を賄えば資産が枯渇しにくいという目安。
4%ルールの基本と根拠
- トリニティ・スタディ(1998年発表)米国トリニティ大学の教授陣が発表した研究がベースです。過去の市場データをもとに、毎年一定割合を取り崩した場合の「資産枯渇確率」を検証しました。
- 定額取り崩し方式(インフレ調整)「毎年その時の資産の4%を取り崩す」のではなく、「退職1年目に資産の4%相当を取り崩し、2年目以降はその額にインフレ率を上乗せして同等の生活水準を維持する」という設計です。
成功の前提条件
| 項目 | 前提内容 | 補足 |
| ポートフォリオ | 株式50%:債券50%(〜株式75%:債券25%) | 現金100%では数十年持たず、株式のみだとボラティリティが大きすぎるため分散が前提 |
| 運用期間 | 30年間 | 30年経過時点で元本が1ドルでも残っている確率(成功率)が約95%以上 |
この4%ルールには、このように前提条件があり、どんな場合でも適用されるものとは言い切れません
最終的な結果として「30年後に1ドルでも残っている確率」が95%以上という範囲での考え方です
30年後に1ドル以上あればOKという考えであるかどうかも重要な判断軸になるものです。4%という数字のみを信頼しきるには、よく考えておく必要があるように感じます
・25倍の法則
この4%ルールを応用すれば、年間生活費が分かれば、必要な元本は逆算できます。
必要資産= 年間生活費÷ 0.04 となるので、 年間生活費×25と計算することが出来ます
年間生活費400万円なら、必要元本は1億円
*400万円×25=1億円
いずれにせよ、コツコツ計算すればこうなるといったものが法則であって、一目瞭然、簡単な計算で判断できるところが、とても便利です。
法則をうまく使って資産運用の計画をたてていくと良いですね。


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